香港のタクシー業界は、初乗り運賃を27香港ドルから32香港ドルに値上げしたいと香港政府に申請していますが、香港政府は2香港ドルの値上げを認め29香港ドルとすることを検討しているようです。


これについて、香港タクシー&ミニバス商総会の理事長の周國強は「政府が違法な配車サービスを取り締まると約束すれば、値上げ幅は2〜3香港ドルでも受け入れる。ウーバーなどのオンライン配車サービスを香港から追い出すべきだ」とコメントをしました。


香港では2014年から配車アプリサービス「Uber(ウーバー)」が自家用車で乗客を運ぶサービスを提供していますが、香港ではHire Car Permit(自家用車で乗客を運ぶ免許)を持たないドライバーが有償で乗客を運ぶのは違法であるという法律(道路交通條例の第374章)が存在しています。


香港政府の運輸署は、このような違法ドライバーの取り締まりを強化するため、オンライン配車サービスを規制する方法を検討しており、議員やタクシー業界と意見交換をしていく予定です。香港のタクシー業界は以前からウーバーの全面禁止を香港政府に求めており、法律の抜け穴があるため違法な配車を取り締まるには新たな法律が必要だと指摘しています。


交通事務委員会の謝偉銓は「オンライン配車サービスの規制は容易ではなく、法執行に多大なリソースを費やす必要がある。人々はタクシー業界に対して、サービス態度の悪化、ドライバーの高齢化、清潔さなどに不満を抱えており、代わりにウーバーを利用することを選択している。また、香港のタクシー事情は複雑で、タクシーライセンスの問題も絡んでいる」と話しています。


香港のタクシーライセンスは投資商品としても注目を集めており、タクシー車体や運営権利などの一式を投資会社より購入し、タクシードライバーから毎月2万香港ドル程度を徴収して固定収入を得ています。購入したタクシーライセンスは投資会社を通じて売却することも可能です。香港政府はタクシーの数量制限や調整をおこなっており、不動産投資と比較しても弁護士費用や印紙税がかからず、低コストで6%程度の利回りで運用することが可能であるタクシーライセンスは人気でしたが、Uber(ウーバー)のサービス開始や新型コロナの流行が影響し、香港のタクシーライセンスの価格は下落を続けています。

提供元:hongkong-bs.com

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