イギリスのエリザベス女王の棺(ひつぎ)がスコットランドから首都・ロンドンにあるバッキンガム宮殿に到着しました。女王が長年暮らしたバッキンガム宮殿。部屋の数が「775」あるといわれるその建物の全貌とは。

 70年ぶりに訪れた“君主”との別れ。朝を迎えたバッキンガム宮殿、女王の棺が“帰宅”しました。夜を徹して別れを惜しむ人々の姿がありました。

 13日、棺はスコットランドの民族音楽が奏でられるなか、エディンバラを出発。最後の旅路に就きました。

 娘のアン王女とともに軍用機へ。空路ロンドンを目指します。
 
 ロンドンに着いた棺。国民にも見やすいように、ガラス張りの霊柩(れいきゅう)車に載せられます。

 イギリス国民の多くが初めて見ることになる、君主の棺。対向車線の車は追悼の思いからか、停車して見送ります。

 このガラス張りの車も、女王のアイデアといわれています。

 CNNキャスター:「この霊柩車は、女王陛下が設計しました。窓が大きく開き、多くの人が見えるようになっている」

 女王の帰宅を待つロンドンは厳戒態勢です。“史上最大規模”ともいわれ、1万人の警察官らが24時間体制で国葬に向け警戒にあたります。

 騎兵隊も最後の、そして最初の任務に備えます。

 王室師団長:「とても悲しい日ですが、女王のために任務を遂行する最後の機会であり、国王のためには最初の機会です。私たち全員、とても誇らしい気持ちです」

 スコットランドで亡くなり5日が経ち、棺は帰路に就きました。

 国民の多くが、初めて直面する君主との別れ。雨が降るロンドンを、深い喪失感が包みます。

 女王の棺の到着を見届けた人:「私の人生のなかで彼女が唯一の女王です。だからすごく喪失感があります」「自分の祖母が亡くなったような感じでとても悲しい」

 この後、日本時間の午後10時すぎ、バッキンガム宮殿を出発し行進した後、国葬が行われる19日まで一般公開されます。

 すでに行列もできていました。

 長い人では2日以上待つことになるため、食料や携帯電話のバッテリーを持って並ぶことが推奨されています。

 棺の一般公開に並ぶ人:「彼女は70年統治していた。それを考えると24時間(待つの)は問題じゃない。プロテインやバナナを持ってきている」

 エリザベス女王が長年過ごしたバッキンガム宮殿。一体、どんな場所なのでしょうか。

 英国王室ジャーナリスト・多賀幹子さん:「バッキンガム宮殿は770(以上)の部屋。何度も行ったが、見事な絵画、宝石類、時計、アンティーク家具など素晴らしかった」

 イギリス立憲君主制の象徴でもあるバッキンガム宮殿。

 部屋数は775部屋。スタッフの部屋だけでも188室あり、バスルームが実に78室あります。

 週一度、首相が訪れ報告を行うなど行政機関としての役割も担う場所。その歴史は古く、180年以上前にさか上ります。

 英国王室のHPから:「1837年ヴィクトリア女王が初めて居住し、1838年6月には戴冠(たいかん)式のため、バッキンガム宮殿から出発した最初の英国君主となった」

 その内部を学芸員が紹介した動画があります。

 古き良き大英帝国の面影が随所に残されていました。

 学芸員:「宮殿内で一番高価なものは、予想外かもしれませんがこの手すりです。金と銅で作られ、可憐なデザインに加工されています。こちらの荘厳な部屋が王座の間です。階段を上り、部屋を抜けると王座の間です。左には女王の王座があり、フィリップ殿下のものが右です」「晩餐(ばんさん)会の会場です。こちらが女王が座るトップテーブルです。80人のスタッフがサーブします」

 女王が長きにわたり過ごした宮殿。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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