東京都の新型コロナウイルスの週平均の新規感染者数は「ステージ4」に達し、感染拡大が鮮明となっています。そんななか、「集団抗原検査」の実証実験が、先月30日から始まりました。
■検査後約15分で判明 スマホに「証明書」
感染拡大が続くなか、政府や東京都が警戒するのは、夜の繁華街です。
先月30日から始まった“集団抗原検査”の実証実験には、“新型コロナ”担当・西村康稔大臣も参加しました。
東京都医師会が主導したこの実証実験は、新宿・歌舞伎町にある5つの飲食店と協力し、抗原検査で「陰性」となった客のみが店を利用できることとしています。
検査を受ける人は、顔写真と電話番号、またはメールアドレスを登録。名前や住所は不要です。検査後、15分ほどで結果が分かります。
そして、スマートフォンに送られてきた「陰性証明書」を見せて店に入ります。
■クラブのママ「もっと早くやってくれたら・・・」
今回の調査に協力した、会員制クラブのママは・・・。
歌舞伎町にあるクラブ「プリヴェイル」新藤亜紗子ママ:「(Q.こういった取り組みについて?)すごく良いと思います。面倒くさいけど飲めないよりは、こういうのやって、安心して飲める方がいいので」
検査場には、来店予定の男性客の姿もありました。
クラブを予約した客:「検査受けて陰性って分かっている方が、周りの人も安心できるでしょうし」
歌舞伎町にあるクラブ「プリヴェイル」新藤亜紗子ママ:「こういう店が特に集中攻撃されてたので、それをもっと早くやってくれたら、お店もたくさん潰れてしまったところもあるけど、そういうこともなくて済んだから」
「陰性証明」の有効期限は12時間で、陽性だった場合は、新宿区の病院などを紹介されます。
■拡大にあたり・・・課題は「コスト」
先月30日、集団抗原検査を受けたのは48人で、全員が「陰性」でした。今回、東京都医師会が費用を負担し、無料で行われた検査。今後、広げていくためには、課題があるといいます。
東京都医師会・黒瀬巌理事:「(Q.大規模に拡大するにあたって課題は?)一番はコストの問題。一回検査するのに、この規模でやると一人3000円くらい。(欧米では)ほとんどは個人の負担ではなく公費で行われているんです。東京都、政府に理解して頂いて、予算化して頂く」
“新型コロナ”担当・西村康稔大臣:「(Q.大規模に拡大するにあたって課題は?)ワクチン接種と、この簡易に容易に安価にできる抗原検査キット、組み合わせていくことは非常に有効な手段だと思っています。飲食店に対しての対策、さらには今後のイベントの対策。
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