東京都議会議員選挙の投票日が7月4日に迫っています。TOKYO MX「news TOKYO FLAG」では1990年代中盤から2000年代生まれの世代、いわゆる「Z世代」と呼ばれる若者と選挙の関わり方についてシリーズでお伝えしています。第3回のテーマは「投票に行かないZ世代」です。

 なぜ若い世代の投票率は低いのでしょうか。Z世代50人に聞いてみると、さまざまな意見がある中、2番目に多かったのが「1票で現状は変わらないのでは」という、選挙に対する諦めの声です。

 一方、およそ1割の人が理由として挙げたのが「情報が入ってこないから」でした。これは“SNS中心の生活をする”Z世代ならではの理由かもしれません。大学生からは「自分から選挙の情報を取りに行かないと受動的には来ない。今、テレビ離れしていると思うので、SNSを使ってもう少し広めていったらいいのでは」「ツイッターやインスタグラムなどスマホで見るものが中心なので、SNSでもっと『選挙ありますよ』と発信してほしい」といった意見もありました。

 また、政策や投票のやり方が難しいからという意見があった一方、「政治や選挙について教えてくれる環境が少なかったから」という意見もありました。街のZ世代からは「政治を習う機会も少なく、理解していない人もいる。政治を結構難しく考えてしまう」「自分たちの未来を考える機会も危機感も足りない。教えてくれる環境がないというのもあると思う」という声も上がりました。

 そして今回、最も多かったのが「興味がないから」という答えでした。これは全体の40%を超えました。Z世代の若者からは「シンプルに興味がない」「選挙に出ている人たちは、僕たちと近い年齢ではないと思うから」「若い人は面白いものには食い付くけど、政治ってそこまで楽しいコンテンツではない。若者受けする、とっつきやすくするのが一番いいと思う。情報がこれだけ多い世の中で、若い子が面白いものに興味を持つのは当たり前」「前の都知事が東京都のお金を使っちゃったじゃないですか。そういうことがあると信頼がなくなる。『選んで失敗した』と思いたくない(から、興味もなくなっていく)」などといった声も聞かれました。

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