感染拡大に悩む映画館で、空気を入れ替える実験が公表された。

新型コロナウイルスの感染拡大が全国で止まらない中、映画館では、入場時の検温や、座席を前後左右開けて配置するなどの感染対策を行いながら上映しているが、映画界全体の売り上げは大きく落ち込んでいる。

2020年上半期の興行収入を前の年と比べてみると、1月の時点では、ほぼ前年と同じくらいだったが、緊急事態宣言期間中は、多くの映画館が休館したことや、新作映画の公開延期などから、5月には1.1%に。

しかし、緊急事態宣言が解除された6月も、わずか9.9%にとどまった。

新型コロナウイルスの影響を調査したアンケートによると、映画館は「3密に該当すると思う」と答えた人は、実に63%。

また、映画館が危ないと感じる理由について、「換気が悪そう」と答えた人は54%にのぼっており、不安を感じる人も少なくないとみられる。

しかし、愛知医科大学感染症科・三鴨廣繁教授は、「専門家の間でも、映画館の換気がしっかりされているのがわかれば、映画上映中はおしゃべりもしないし、飛まつも飛びにくい。観客の方々がマスクをして映画を見られれば、新型コロナウイルス感染症に罹患(りかん)する確率をかなり減らすことができる」と指摘する。

そこで公開されたのが、映画館における換気の実証実験。

劇場内でスモークをたき、換気の様子を撮影する。

今回、検証で使われたのは、スクリーンからの排気システム。

映像を早送りすると、たまっていた白い煙は、次第に薄くなっていった。
およそ20分後、新しい空気に入れ替わった。

映画館の空気の入れ替わり時間は、劇場によって異なるが、各自治体の基準に沿った換気がされているという。

今後は、換気の実証実験の映像を、予告上映時や、興行会社などのウェブサイトで流し、安全性をアピールしたい考え。

(2020/08/05)
#新型コロナウイルス
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