19日から、いよいよ県境をまたいだ移動の自粛が解除される。

早速、週末にふるさとに帰るという人の中には、不安な思いを抱える人も少なくないようだった。

18日、新たに41人の新型コロナウイルスの感染が確認された東京都。

3日ぶりに40人を超えた。

第2波への不安が尽きない中、都道府県をまたぐ移動の自粛が、19日から緩和される。

街では、「京都に行く予定でして、久しぶりに彼女に会いに行く」、「実家のある千葉のお店に行こうと思っています」などと、緊急事態宣言中のゴールデンウイークには帰省できなかったため、この週末にという声が多く聞こえた。

そこで取材班は、中央区にある金券ショップ「チケットレンジャー銀座3丁目店」へ。

すると、週末帰省に向け、新幹線のチケットを買い求める人たちが。

この店では、東京 – 大阪間で、通常1万3,000円ほどの新幹線のチケット価格が、新型コロナの影響で、一時9,000円台まで下落。

しかし、わずか1カ月余りで4,000円近くも上昇し、値を戻している。

チケットレンジャー銀座3丁目店・赤羽真一店長「(今は通常価格は戻りつつあるが)価格が安定しないのは不安です。このあと感染者の方も増えてくるかもしれないので…」

その“新幹線での移動”をめぐっては、街から「在来線と違い、新幹線は換気がどうなっているのかなというところが怖い」という疑問の声が。

窓が開かない新幹線。
換気はできているのだろうか。

答えは、JR西日本が、先日公開した映像にあった。

多くの新幹線は、車両に設けた換気装置により、走行中も常に空気を入れ替えているという。

座席の頭上にある空気口から、車内に新鮮な空気を送り込む。

そして、空気の出口はお尻の下。
座席を回転させる時に見える吸気口から、車内の空気を外に排出する。

その換気能力を示す、実験映像も公開された。

真っ白な煙が充満した新幹線の車内だが、2分、4分、6分と時間が経過すると、白い煙はわずか7分ほどで、ほとんど見えなくなった。

同じく“週末帰省”などで多くの予約が入っている、都内の高速バス会社は、大胆な3密回避対策を講じている。

乗車の際には、座席のフードを下ろして、さらにはフェイスカバーも下ろし、体全体を覆って飛まつ感染対策を行って過ごすことになる。

もともと、寝顔を見られないようにするため設置されていたフードを活用。

そこに、飛まつをガードするカバーを新たにつけた。

さらに、車内で口にできるのは飲み物だけで、食べ物は一切禁止。

そして、客と乗務員の接触を避けるため、荷物の積み込みは、乗務員ではなく客自身が行うなど、徹底した対策で不安を解消しようとしている。

WILLER株式会社広報担当・清家美帆さん「不安の中でもしっかりと今後、移動が増えてきて、日本経済の発展に移動の面から寄与していけたらと考えている」

(2020/06/18)
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