他のヨーロッパ諸国に比べ、厳しい外出制限を行わなかったアイスランドでは新型コロナウイルスの感染者数が収束傾向となっています。地元の研究者は感染者の追跡システムが有効だと分析しています。
アイスランドでは先月上旬に感染者数が1800人を超えて以降、一日の感染者数が2人を上回った日はなく、ほぼ横ばいでの推移を続けています。アイスランドではナイトクラブなど一部の業種が休業した一方、他の国のような厳しい外出制限は行われませんでした。こうしたなか、早期の収束にめどが付いた背景として、徹底したPCR検査と追跡アプリの存在が挙げられています。
アイスランドの医療品会社CEO(最高経営責任者)、カリ・ステファンソン博士:「感染者を追跡し、隔離を実施する。それで十分だし、それこそが一番大事なことです」
アイスランドは人口1000人あたりの検査率が世界で最も高いのに加え、追跡アプリの利用率も人口の4割程度と世界最高の水準です。追跡アプリについて地元当局の担当者は「有効ではあるが、対策の決定打ではない」としている一方で、ステファンソン博士は感染者の接触者の再流行を抑えることも期待できるとその有効性を強調しました。
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