34人の院内感染が起きた神奈川県にある小田原市立病院が収束後、初めて取材に応じ、感染拡大の主な原因は感染しているのにPCR検査で陰性が出る「偽陰性」だったことを明らかにしました。

 小田原市立病院・松田基副院長:「PCRは頼らざるを得ないところではあるが、過信してはやっぱりいけない」
 病院によりますと、感染は主に大部屋の患者と看護師の間で広がりました。原因として浮上したのが、個室から大部屋に移動した1人の患者でした。当時は、PCR検査で陰性となった患者は、個室から大部屋に移動させていました。この患者は大部屋で数日過ごしてから退院しましたが、再び発熱してその後のPCR検査では陽性となりました。病院は最初のPCR検査が偽陰性だったとみています。その後も別の病棟で偽陰性とみられる患者から感染が拡がり、1カ月で合わせて34人の感染が確認されました。現在、この病院ではCT画像を撮るなど、PCR検査だけに頼らない対応を取っています。
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