中国は4日、民主化運動が武力で弾圧された天安門事件から31年を迎えています。中国政府は「選んだ道は正しかった」と当時の判断を正当化しました。北京から報告です。
(千々岩森生記者報告)
中国の4日の朝刊ではどの紙面を見ても天安門事件という言葉は一切、出てきません。朝の天安門広場は周辺にはたくさんの警察車両が配置され、抗議活動が起きないよう警戒していました。天安門前には無数の監視カメラが設置され、車や人の動きをチェックしています。中国政府は「中国の選んだ発展の道は完全に正しかった」として、軍が学生らを鎮圧した判断を正当化しています。また、中国メディアは天安門事件には触れない一方で、アメリカで続く抗議デモを連日、トップ級で伝えています。天安門事件や香港問題で中国を批判するアメリカこそが人権問題を抱えていると、特に国内に向けてアピールしていて、新型コロナウイルスなどでたまった国民の不満をそらすためにアメリカのデモを利用する狙いもありそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp