「東京アラート」で再び警戒が呼びかけられる中、感染拡大の震源地とされる夜の街では、今、何が起きているのか緊急取材した。
東京アラート発動から一夜明けた3日。
都内で新たに確認された感染者は12人。
新規感染者の数が激しく上下する中、小池知事が強い警戒感を示すのが、夜の街での感染。
小池知事「夜の街対策をすることによって、赤いアラートをレインボーに変えられたらいいなと」
5月27日から6月3日までの感染者126人のうち、35人が夜の繁華街の飲食接待業関係者だという。
また、イベントやパーティーを通しての感染も広がっている。
5月中旬、夜の街で開かれた誕生日パーティーでは、20人から30人の参加者のうち7人が感染。
さらに、同じ時期に同様の規模で開かれた別のイベントでも、4人の感染が確認されている。
こうした“夜の街クラスター”ともいうべき状況を受け、東京都は、緊急事態宣言中に行った夜の街の見回りを、今週末に向け再び実施することを検討している。
中でも、小池知事から名指しされた感染エリアが…。
小池知事「夜の街関連、とりわけ新宿エリアにおける飲食・接客業関係者が多い」
そこで取材班は、新宿・歌舞伎町を緊急取材。
するとそこには、路上で抱き合ったり、マスクをせずに話し込む姿が。
どのくらいの人がマスクを外しているのか映像で確認すると、55人余りいる中で11人がノーマスクだった。
夜の街で感染が増えていることについて聞くと、「(感染者が増えている実感はある?)実感あったら来ない、ここ(新宿)に。飲み屋がやってくれないのはきつい」、「自粛があけても(感染者が)増えるなら、気をつけないといけないなと」と話していた。
一方で、不特定多数の客が出入りする居酒屋の店長は、感染への不安と店の維持のはざまで揺れていた。
みやこんじょ・大山和之店長「(不安は)多少あるんですけど、お店はやらないといけない。難しいけど乗り切らないといけない」
現在も接客をともなう飲食店には休業要請が出ているが、歌舞伎町では営業を続ける店も。
あるガールズバーでは、“バニーガール”スタイルの店員はマスクを着用しているものの、対面で接客。
また、スタッフ4人が並んだカウンターの中は密な状態となっていた。
ガールズバーの客「焼き肉食って、ガールズバー行って、もう1回ガールズバー」
この店では、接客スタッフは2時間に一度、手洗いとうがいを徹底しているというが、歌舞伎町で働くことは怖くないのだろうか。
ガールズバーの店員「マスクしている人が多いからそこまで気にしてない」
ガールズバーの責任者「自分たちの生活も苦しくなるので、営業は続けないと厳しい」
一方で、地域での発生状況は気になっているようだった。
ガールズバーの責任者「そこで(感染が)発生したのか気になる。細かい情報も知りたい部分はある」
東京都は、感染が起きた店の名前などの詳細は公表していない。
その理由については、「個人のプライバシーへの配慮と、公表した場合のリスクを考える必要がある」とする一方で、今後は、「感染拡大防止の観点から、店名を公表することもあり得る」としている。
(2020/06/03)
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