東京都で2日、新たに34人の感染を確認した。

都は、このあと緊急の対策本部会議を開き、初めての「東京アラート」を出すという。

2日、新たに34人の新型コロナウイルスの感染が確認された、東京都。

1日の感染者が30人以上となるのは、5月14日以来、19日ぶり。

小池都知事「本日の陽性者数は34人にのぼりまして、ほかのモニタリング指標もこの数日厳しくなっております。この数値を受けまして、東京アラートを発することを含めまして、専門家の意見もふまえて早急に検討してまいります」

都は、都民に警戒を呼びかける「東京アラート」を発動するとみられる。

また、クラスターが発生した、東京・小金井市の武蔵野中央病院でも、新たに入院患者12人と職員3人の感染が確認された。

これで院内感染者は、あわせて31人となった。

感染が確認された患者は、専門の病院へ転院しているという。

感染第2波の懸念が強まる中、東京の街では、あの光景が戻っていた。

車内に人が密集し、密接する「満員電車」。

乗客からは、「やっぱり怖いですね」、「子どもいるので心配。できればあんまり長い時間乗りたくない」などと、電車に乗るのが怖いという声が上がった。

2日午前8時過ぎの東京の新宿駅構内の様子。

多くの通勤客が行き交っているのがわかる。

混雑については、ネット上でも「満員電車が完全復活。ほぼコロナ前に戻りました」、「密です。満員電車」などと、意見が飛び交った。

通勤ラッシュが再び戻り、電車が密状態となれば、感染リスクは高まることになる。

JR東日本や東京メトロなどでは、空調装置や窓開けによる車内換気などの対策を行っている。

この電車の換気について、鉄道ジャーナリストの梅原淳氏「電車の空調装置と窓が行っていて、相当な換気量になる。それプラス、駅に止まった時に必要な量を補っているので、窓を開けなくてもほとんど換気ができてしまう」と、電車内の換気量は十分だと指摘。

一方、乗客からは「普通に席は埋まっている。(ソーシャルディスタンスを)取るには厳しい状況ですね。若干、抵抗ありますけど、乗らざるをえないので…」、「座席はいつもくっついていますし。密になるのは嫌ですね」などと、不安の声が上がった。

では、電車の車内でソーシャルディスタンスを保つことは可能なのだろうか。

梅原氏「1両に大体62人乗った状態ですと、このソーシャルディスタンス1メートルという距離は実現できる」

梅原氏によると、一般的な車両で乗客が1メートルの間隔を空けて立ち、7人掛けの座席には3人で座るなどのソーシャルディスタンスをとった場合、電車の混雑率は39%になるといいう。

通勤・通学ラッシュ時、東京周辺からオフィス街に向かう路線の混雑率は200%近くになる。

これは、乗客同士の体が触れ合い、圧迫感が強まる値。

ソーシャルディスタンスが保(たも)てる39%とは、ほど遠いのが現実。

しかし、梅原氏は実現できる方法もあると指摘した。

梅原氏「例えば、終日でみますと、山手線の外回りで59%、中央線の各駅電車で46%という数字になっておりますので、皆さんが時差通勤を心がけていただければ、十分実現できる数字かなと思う」

(2020/06/02)

#新型コロナウイルス #東京アラート

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