福岡・北九州市で小学校のクラスターが発生する中、1日から首都圏の多くの学校が再開。
子どもたちが喜びに沸く一方で、働く親たちの不安は今もまだ続いている。
緊急事態宣言の全面解除から1週間。
登校が再開された首都圏の小学校では、子どもたちの元気な声が戻った。
東京・世田谷区でも、子どもたちが待ち望んだ小学校の再開。
しかし、保護者が不安を漏らした学校での感染。
新1年生の保護者「第2波、第3波ってあるので」、「ニュースを聞いてちょっと不安はあって」
福岡・北九州市の小学校では、5月28日から31日までに、児童5人の感染が明らかに。
市は、小学校でクラスターが発生したと判断している。
本来、1日から午後の授業や給食も再開される予定だった小学校は閉鎖されていて、子どもたちの姿はなかった。
この小学校で、最初に感染が確認された女子児童は、自宅で37度台の発熱があったが、登校時の検温では平熱だったため授業を受けていた。
女子児童の母親にも発熱の症状があったという。
残る4人の児童は、女子児童のクラスメートで、症状がないまま感染していた。
保護者「これからかからないか不安」
北九州市では、5月28日以降、児童生徒10人の感染が確認された4つの小中学校が臨時休校。
それ以外の小中学校では、午前中の授業を継続している。
5月25日に本格的な授業が再開したばかりの小学校で、今回発生したクラスター。
1日から学校が再開された首都圏でも、同じ危険性があるのだろうか。
教育現場は対応に追われている。
埼玉県にあるさいたま市立美園小学校。
1日のお昼、子どもたちの机にあったのは牛乳だけ。
感染拡大の防止と教室での食事に徐々に慣れることを目的に、給食の代わりに当面、牛乳のみを出す考え。
1日、取材班が訪ねたのは、小学校再開の日を迎えた親子。
東京都内に住む片山由貴さん(28)は、小学3年生の息子・有政君(8)と2人暮らし。
介護施設で働きながら、一斉休校となった有政君の食事の用意。
勉強のフォローなど、大忙しの日々を送ってきた。
およそ3カ月ぶりの登校に有政君は「(これから学校だけど?)友だちに会えるのうれしい」と話した。
久しぶりの準備に朝からばたばた。
元気に登校した有政君を見送り、由貴さんはちょっとした用事や家事に集中できるかと思いきや。
有政くん「(どうだった学校は?)楽しかったー」
昼前には、久しぶりの学校から有政君が帰ってきた。
1日は、午後から出勤することになっていた由貴さん。
有政君の今週の登校日は1日だけで、しばらくの間は給食も提供されない。
働く母の悩める日々は続く。
由貴さん「今は手探りの状況で、やっぱり収束したわけではないので不安です。でも子どもたちが成長していくには、ああやって集まって学校でみんなでっていうのは、すごく大事だと思うので、ちょっと考えるのは難しいですね」
新たな感染拡大が警戒される中での学校生活の再開に、家庭も学びの場も揺れている。
(2020/06/01)
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