一部地域で緊急事態宣言が依然として続く中、東京や神奈川の湘南海岸などでは、これまでよりも人出が多くなってきている。
各地の25日の様子をまとめた。
およそ400店が軒を連ねる東京・上野のアメ横商店街。
一時は8割ほどの店が休業していたというが、緊急事態宣言の解除を前に、多くの店が営業を再開していた。
鮮魚店で働く人「今までシャッターが閉まっていた商店街でしたから、人が集まってほしいです」
東京都心の最高気温が1週間ぶりに25度を超え、夏日となる中、皇居周辺では、ジョギングをしたり、ベンチで休む人たちの姿が。
都心の繁華街も、徐々に人が戻りつつあるように見える。
神奈川県の湘南海岸では、サーフィンなどマリンスポーツをする多くの人が。
すでに緊急事態宣言が解除されている山梨県の小学校では、24日、およそ1カ月半遅れの入学式が行われ、ピカピカの1年生たちが元気な姿を見せた。
新入生「いっぱいお友だちと遊べるのが楽しみです」
山梨県の公立の小中学校では、25日から授業を始めるという。
そうした中、感染拡大防止のため拝観を停止していた、滋賀・大津市の世界遺産「比叡山延暦寺」が24日から拝観を再開した。
比叡山延暦寺・今出川行戒副執行「まだまだ予断を許さない時であると思うので、少しでも心の安寧(あんねい)につながるよう、距離を保ちながらお参りしていただければと」
再開にあたっては、消毒液を置いたり、足元にソーシャルディスタンスを取るための目印を貼ったりする感染防止策をとった。
石川県の観光名所「輪島朝市」。
24日は、およそ7分の1にあたる30軒ほどが店を開き、海の幸や工芸品などを販売した。
訪れた人「やっと一歩ずつだけど、復活してきているのかなという感じはしました」
24日の買い物客は、例年の10分の1のおよそ100人ほどだったが、半数が観光客だったという。
輪島朝市組合・小林政則組合長「(人は)少し増えてきた。うれしいです。ちょっとまだ感染するのはおそろしいですしね」
徐々に戻りつつある日常。
その一方で、今後も新たな感染拡大への不安が続くとみられる。
(2020/05/24)
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