アメリカのトランプ大統領が新型コロナウイルスの予防のために服用していた抗マラリア薬について、患者の死亡リスクを高める恐れがあることが明らかになりました。
マラリアの治療薬「ヒドロキシクロロキン」についてトランプ大統領は一時、新型コロナウイルスの感染予防のため毎日、服用していました。しかし、22日にイギリスの医学雑誌が新型コロナウイルスの患者の死亡リスクを高めるとする研究結果を発表しました。投与された患者の死亡率が投与されなかった患者より高くなったということです。そのうえで「この薬のメリットが確認できなかった」として、安全性が確認されるまで臨床試験以外の服用を控えるべきだと指摘しました。WHO(世界保健機関)も「使用を推奨しない」としています。
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