東京都は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、新たな経済対策を盛り込んだ補正予算案を発表しました。総額は5800億円規模で、今回の補正予算案を含め、今年度のコロナ対策に関する予算は1兆円を超える見通しです。
5月19日に東京都が発表した2020年度の補正予算案で、都は中小企業への融資として予算案の半分以上に当たる3041億円をさらに計上し、これによって資金繰りに困っている中小企業への融資枠を1兆円分拡大する方針です。
また感染拡大防止の対策として、5月7日から休業などの要請に応じた中小事業者に対する協力金に930億円、無症状や軽症者の療養のためにホテルなどの宿泊施設を確保する経費として197億円をそれぞれ盛り込みました。さらに抗原検査の保険適用に伴う自己負担分を都が負担するとして、5億円が計上されました。
今後の学校再開を巡っては、都立学校と都内の公立学校にサーモグラフィーやアクリル板の購入などの支援費用として、34億円が計上されています。
新たな補正予算案は27日から開かれる都議会本会議で審議される予定です。