トランプ大統領が服用し、物議を醸した薬。
日本の患者にも効果が?
自己免疫疾患の治療薬として知られる「ヒドロキシクロロキン」。
この薬を抗生物質「アジスロマイシン」とともに、新型コロナウイルスの入院患者30人に投与したところ、29人の症状が改善したと発表された。
臨床試験を行ったのは、東京の江戸川病院。
FNNは、実際に投与を受けた男性に話を聞くことができた。
投与を受けた男性「あのときは本当にしんどかったので、これで治るんだったらとお願いしました」
男性が入院したのは4月18日、意識がもうろうとする中、入院初日にヒドロキシクロロキンを服用した。
すると3日後、症状に変化が。
男性「飲んで、ちょっと体がほてったような感じがしましたけども、だいたい3日後くらいから少しずつ熱が治まったり、倦怠(けんたい)感が軽くなった感じがしました」
江戸川病院で行われた臨床試験では、この男性を含む30人のうち、死亡した1人を除く29人の症状が改善。
うち23人が、入院から平均14.9日で退院できたという。
実はこの薬、予防目的で、アメリカのトランプ大統領も飲んでいることを明かした。
トランプ大統領「ヒドロキシクロロキンを今まさに飲んでいる。数週間前に飲み始めた」
日本で臨床試験を行った医師によると、ヒドロキシクロロキンは先日承認された治療薬「レムデシビル」に比べ、「安い費用で安全に投与できるのでは」と言う。
江戸川病院・伊勢川拓也医師「ヒドロキシクロロキンは、お1人あたりの治療費が約8,000円になる。安全性の面でも、レムデシビルの重い副作用に比べて、ヒドロキシクロロキンはすでに60年以上開発からたっており、どういった副作用が起こるかすでにわかってるので、妊婦さんを含めた軽症者から重症患者さんまで、全ての患者さまに使える唯一の薬となります」
一方で製造元は、心疾患のある患者に投与した場合、重篤な症状を引き起こす可能性もあるとして、注意を呼びかけている。
専門家は、現時点で薬の効果を結論づけるのは難しいとしながらも、期待感をにじませる。
国際医療福祉大学・矢野晴美教授「2週間程度でご退院できるというのは、非常に画期的であると。さらなる大規模な臨床研究が必要かというふうな状況かと思います」
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