3日、東京都の新たな感染者は89人。
ギリギリの攻防が続く中、症状が軽い感染者のためのホテルの借り上げをめぐって、混乱が起きている。
3日午後、日本看護協会が会見。
危機感をあらわにした。
日本看護協会・福井トシ子会長「感染者が急増した病院では、医療従事者や医療器具が不足しております。医療崩壊に近づいているのが現状であるという認識です」
こうした事態を重く見た東京都の小池知事。
新たな対策を打ち出す。
小池都知事「医療崩壊にならないためにも、軽症の方々には宿泊先でゆったりとした時間を過ごしていただいて」
症状が軽い感染者については、病院からホテルなどの宿泊施設に移すことを明らかにした。
この対策で医療崩壊を防ぐことはできるのだろうか。
急加速で感染者が増える首都・東京。
小池知事は3日、感染者の病床について言及。
確保している750床のうち、2日までに628床が埋まっていることを明らかにした。
小池都知事「その大半の方は無症状、または軽症である。ただし陽性である」
現在は、症状がなくても2回の検査で陰性にならなければ退院できない。
そのため、重症者が治療できなくなる可能性が指摘されていた。
そこで、東京都は都内のホテルを借り上げ、来週から軽症の感染者はホテルに移動してもらうとしている。
日本財団も支援に名乗りを上げた。
軽症の感染者などが過ごせる場所として、東京・品川区の船の科学館と、茨城・つくば市のつくば研究所の跡地に大型テントやコンテナハウスを整備すると発表した。
ベッド数は船の科学館がおよそ1,200床、つくば研究所跡地が9,000床以上を予定しているという。
また、東京オリンピック・パラリンピックのために建設している警察の宿泊施設についても、活用する案が出ているという。
厚労省は、今後の感染者の増加に備えるため、症状の軽い人は自宅や宿泊施設での療養を検討するよう各自治体に通知した。
加藤勝信厚労相「より重症者をしっかりケアをする必要があるということで、今回の措置をとらせていただいた」
一方、一部の自治体で決まった休校期間の延長。
影響が広がっていた。
東京・葛飾区にある葛飾小学校。
週明けの学校再開を取りやめた。
それでも、6日に予定していた入学式と始業式については感染対策をしたうえで、予定通り行うとしている。
葛飾区立葛飾小学校・木下俊一主幹教諭「休校期間が長くなると、子どもたちも外へ出られませんので、全学年のプリントとか渡す準備を今みんなでしているところ」
休校の延長をめぐっては、学校再開の判断が分かれていることに保護者などから不安の声が上がっている。
文科省は、学びの機会を確保するため、オンラインでの家庭学習環境の整備を急いでいる。
(2020/04/03)
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