新型コロナウイルスの感染拡大で教育現場が揺れている。
4月から学校が再開するはずだった東京では。
小池都知事「きょうこのあと午後、教育委員会が開かれます。それぞれ(地域が)判断すべき。でも、指針として示すことになるかと」
東京都は、ゴールデンウィーク明けまで学校再開を延長。
しかし、親たちからも悲鳴が。
休校延長で子どもたちはどうなる?
学校再開か、休校延長か。
教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さんと考えていく。
1日、東京都は、文科省の「基本的に学校再開することが望ましい」という方針に対して、都立学校の再開をゴールデンウィーク明けに延長する方針を示した。
都内の小中学校も都の方針にならうとしている。
(2月末から続いていた休校が5月までになるが、この方針はどうか?)
尾木さん「これはね、賛否を言うことができないぐらいある意味で、それは本当は困るんだけれども、でも、そうせざるを得ない状況だっていうのはよくわかりますから。そうせざるを得ないんだろうと思います」
(どうしたほうがいいと思うか?)
尾木さん「分散登校でも時差登校でもいいですから、安全な形で1日だけ登校して態勢をとってからちょっと入りたいですね。現場的に言えば」
(今、学校再開することが望ましいということに対しては賛成、反対でいうと?)
尾木さん「これはね、基本的にはと言うと基本、再開するのがいいって言っちゃうわけでしょ。東京はそうはしないというのは、なんか、東京の先生方からしたら違和感あると思います」
ゴールデンウィーク明けまで休校が続くとしたら、親御さんたちも大変。
今、どのような不安や悩みを抱えているのか東京都民に聞いた。
新小学1年・4年の親(40代)「もう疲れちゃってるんで」
新小学4年生「勉強が間に合わなくなっちゃうんじゃないか不安」
新小学1年生「いっぱい友達いるから、その子たちにもたまにしか会えなかったから会いたいんだもん」
新中学1年の親(50代)「(子どもたちは)何カ月も家の中に閉じこもってばかりになるので、そういう面ではちょっとかわいそうな面も。家でちょっと怒りっぽくなったりとか、母親とちょっとけんか多くなった」
新小学1年の親(40代)「妻の負担とかを考えると、(学校再開)早くという気持ちもあるけど、今、世の中こういう状況なので、致し方ないのかなと思う」
新小学3年・5年の親(30代)「食費はすごいです。完全に金銭面では圧迫されてます」
親御さんも大変ですし、子どもたちも大変。
勉強的にも精神的にも、ずっと家の中にいるというのは、本当に心配だと思うが、この影響は子どもたちに出ているか?)
尾木さん「ものすごく出ていますよね。特に精神的な面が大きくて。さっき話にも出ていましたが落ち着かなくなったりイライラしたり、親子げんかが多くなったり兄弟げんかしたり。それから、目立つのが赤ちゃん返りみたいな現象が出ていて。チックが出たり、爪かみをしたり夜尿症になったりとか。あるいは中学生くらいになっても、お母さんのベッドの中に潜り込んできたりとか。落ち着いたら自分のところに戻るとか。そういう精神的なところがすごく出ていますよね。それから、勉強の面ではこれは厳しいですね。学校の指導力とか。大体ね、準備する期間がなかったんですよ。金曜の1日しかなくて、月曜の3月2日から入っちゃったんですね。だから、ちゃんとした万全の態勢がとれないままで入っちゃってて、あとから郵便で送ってきたりしているんです。間に合わなくて。だから、かなりやっつけ仕事で先生方、一生懸命やったので、ここのところが、オンラインでちゃんとできてる学校もあったり、私立とか。国によってはオンラインに中国なんかは切り替えてますけども」
各都道府県で差が出てきているということもあると思われる。
学校が予定どおり再開するという県もある中、「東京に住んでいるわたしたちは大丈夫?」と焦ってしまう人も多いと思う。
尾木さん「焦ると思います。学校再開した学校の映像がテレビなんかに出たら東京の子は余計、焦りますよ」
二木芳人さん「感染症という観点から考えると尾木先生にはおしかりを受けるかもしれませんが、私は大変懸念しております。いいところ悪いところあるんですけど、私はやはり、もう少し一斉休校を続けたほうがいいんじゃないか。というのは、休校したことがよかったのか悪かったのかと。今、感染がずっと抑えられてきたわけですよね。ちょっと今、増えかけてますが。そこの検証ができていない。ですから、やめてよかったんだということが出てくればもう少し頑張れると思うんですがその辺のデータがないので判断が難しいですが」
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(2020/04/01)