事件が発生したのと同じ時間帯に行われた黙とう。
忌まわしい、あの地下鉄サリン事件から25年。
地下鉄の電車内で、猛毒のサリンがまかれ、14人が死亡、6,300人以上が重軽傷を負った。
霞ケ関など6駅に設置された献花台。
駅の助役だった夫を失った高橋シズヱさん(73)も花を手向けた。
高橋シズヱさん「これからは、静かに主人との思い出を振り返ることが多くなるかなと思う」
20日の節目の日を前に、息を引き取った浅川幸子さん。
事件当時、勤務先の研修に向かうため、丸ノ内線の車内にいた幸子さん。
サリンの後遺症で手足がマヒ。
また、重い言語障害も残ったが、家族と懸命にリハビリを続けてきた。
幸子さんの兄・浅川一雄さんは、「妹が、いつ死んでもおかしくない状態から少しずつ良くなって、わたしたちがお見舞いに行ったときに、笑顔を見せてくれたときは僕らもうれしいし、妹からも、つらい思いをしている子どもたちからも、力をもらっていると思ったので、そこもずいぶん救われたのかなと思います」と話した。
3月10日、サリン中毒による低酸素脳症で亡くなった幸子さん。
地下鉄サリン事件、14人目の犠牲者となった。
事件の首謀者として、2018年に刑が執行された松本智津夫元死刑囚。
遺骨が保管されている東京拘置所には、今なお、一部の信者が訪れていて、かつての教祖を殉教者に見立てた巡礼の可能性があるとみられている。
(2020/03/20)
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