中国では、新型コロナウイルスの発生源とされる湖北省武漢の新たな感染者数が、5日連続で1桁にとどまった。

その一方で、海外から「逆流入」するケースが徐々に増えていて、中国当局は、水際対策に神経をとがらせている。

先週、日本から中国に入国し、現在、北京の自宅で隔離中の久保悠さんは、「日本に帰る前と後だと、僕の部屋の前の廊下に監視カメラが1台増えていて、もしかしたら重点的に見られているのかなと」と話した。

体調不良はないが、入国時、北京空港近くの専用の施設で体温検査をし、個人情報を確認されたうえで、行き先ごとに分かれて、バスで自宅に送り届けられた。

久保さんは、「部屋に入るまで、ずっと(マンションの)管理会社の人間がついてきて。わざわざ電気をつけさせられて、“家の中にちゃんと僕を入れた”という証明写真を撮らされました」と話した。

さらに、隔離期間中は、毎日体温を報告するよう求められ、日々の食事は、出前を管理会社のスタッフが部屋の前に置いてくれるという。

北京市は16日から、入国した全ての人に、無症状であっても、原則14日間の「施設」での隔離を自己負担で義務づけていて、国内での感染を抑え込んでいることをアピールしたい習近平政権は、ウイルスの逆流入に神経をとがらせている。

(2020/03/16)

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