新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、安倍総理大臣はきのう、全国の小中学校、高校などに対し、来月2日からの臨時休校を要請しました。
急な要請に、保護者や学校の関係者、また休校の間に子どもを預ける学童保育の現場は対応に追われています。

東京都内の都立高校。午後2時すぎのホームルームでは…

校内放送「新型コロナウイルス感染症対策として、3月2日月曜日から3月24日火曜日まで一斉に臨時休校することになりました」

東京都はきょう、都立高校や都立中学校など合わせて253校に対し、来月2日から春休みまでの間、休校するよう通知。この都立高校でも、2日からの休校を決めました。

生徒「この時期卒業式もあって学校が忙しいシーズンだと思うけど、このタイミングで急な休校で日本中の学校が混乱させられている。空白の期間に勉強するはずだったものがどうなるのか伝えられていないので不安」

休校の間、必要な物は自宅に持って帰る必要があるため、自転車のかごに教科書などを詰め込む生徒も。また、大きなスーツケースをひいて帰宅する様子もみられました。
東京都は、卒業式は規模を縮小して実施することや学年末の試験は行わず、2学期までの成績などで総合的に評価することなども合わせて通知しています。

校長「重大な危機において迅速に対応するという意味でやむをえないことだと思っています」

突然の休校要請を受けて、子どもたちの居場所となるのが…学童保育です。
こちらの民間学童では、昨夜の政府の発表のあと、対応に追われたと言います。来週以降、朝から子どもを受け入れる体制を決め、政府の発表から1時間ほどで、保護者にメールを送ったと言います。

校長「大混乱すると思うので弊社は、ご要望あれば朝から開けますよと、ランチもできます。お願いとしてはスタッフの調整もあるので、利用する日をは今日の夕方五時までにお知らせください。あとは、スタッフさんが急にどれだけ働いてくれるかという調整が一番大変」

こちらの学童では、朝から1日預けた場合の料金は、最大7500円。手痛い出費ですが、それでも、利用したい保護者は後をたちません。

こうした中、マスクなどの衛生商品だけでなくトイレットペーパーやティッシュが都内のドラッグストアなどで品薄状態になっています。

ケイポート五反田駅前店・西村栄治さん「10ケース。マスクの次は紙製品かなと。かなり大変」

東京・五反田にあるこちらの店では入荷したとたんに飛ぶように売れています。
あさ、段ボールで通常の倍の10ケース仕入れたところおよそ1時間ですべて売り切れてしまいました。客に話を聞くと…

客「無くなると聞いた(新型肺炎で)外出できなくなると買いに行けなくなるから」

「マスクの増産に伴いトイレットペーパーの原材料が不足する」というネット上の誤った情報などが、買い溜めを助長しているのではないかと店では話していました。
そもそも製紙業者で作る日本家庭紙工業会によりますとトイレットペーパーの主な原材料は再生紙。マスクの原材料とは全く違います。「商品はあるので落ち着いて行動してほしい。特にティッシュなどは在庫がだぶついています」と買いだめをする必要は無いと呼びかけています。

新型肺炎の対策としてオリエンタルランドは、運営する東京ディズニーランドとディズニーシーを明日から来月15日まで臨時休園すると発表しました。
営業再開は3月16日の予定ですが、状況を見て判断するとしています。

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