FNNの取材に「正直に言えば、陽性だということでがっくりしましたよね。(症状はなくて)陰性であろうと思っていたので」と語ったのは、新型コロナウイルスに感染し、医療施設に入所中の、クルーズ船の元乗客の70代の男性。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に夫婦で乗船し、神奈川・横浜港に到着後の2月14日、のどから検体を採取。
無症状だったが、17日に妻とともに「陽性」が確認された。
男性「『下船となるので貴重品だけ持って、ほかのものスーツケースに入れておいておくように』と言われました」
男性と妻は下船すると同時に、ほかの無症状の乗客らとともに、愛知・岡崎市内の医療施設に搬送された。
男性「部屋は4人部屋で、わたしと家内で使わせていただいています」
施設の生活は、通常の入院とは違っているという。
男性「(開院前のため)給食を出すことができないので、お弁当が毎食届けられています。同じお弁当屋さんだと思います」
さらに…。
男性「わたしたちとの接触するのは看護師さんしか、今のところ。検査の時は別なんですけど看護師さんしかいません」
夫婦が入るフロアの廊下には、ブルーシートが敷かれ、夫婦が移動できるのはそのシートの上だけ。
毎日の問診のほか、体温と肺の検査を受けている。
感染症にくわしい久住英二医師は、発熱の有無について、「感染症が起きて、体で炎症という反応が起きているか指標の1つ」と話す。
また、酸素量については「肺からの酸素の取り込み能力が落ちていないかをチェックしている」と話した。
医療施設の入所後、男性は感染の有無を調べる検査を3回受けた。
結果の出ていない直近の検査を除く2回はいずれも陽性だったが、現在も症状はないという。
男性「(無症状について)だからそれがやはり怖いですよね。もしわたしが仕事をしていれば当然職場に行きますよね、この感じでは。各人が自覚しないと、わたしは非常に危険だと思います」
(2020/02/26)
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/
チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/subscription_center?add_user=FNNnewsCH