国会では衆議院で来年度予算案の審議が山場を迎えるなか、野党側は新型コロナウイルスの検査体制が不十分ではないかとして追及を強めています。

 衆議院の予算委員会では、新型コロナウイルスの対応を巡って野党側から厳しい批判の声が上がりました。
 立憲民主党・阿部知子衆院議員:「クルーズ船の方はまだ完全な結果ではありませんが、私は非常に問題な結果が多発をしていると思います。まず1つですが、3711名といわれるクルーズ船の中の乗客・乗員のうち、すでに691名、下船されてからも発症されているので、これ以上の方、5名に1名近い方が感染を致しました。通常ではないことです。私は明らかに失敗だったと」
 菅官房長官:「政府がとらせて頂いたのは乗客に自室で待機頂くなど、船全体の感染リスクを下げたうえで、症状がある方や高齢者など優先度の高い方からできる限り検査を進め、必要な方は医療機関に搬送するなど、乗員乗客の皆さんの健康確保を最大限に対応してきました」
 立憲民主党・阿部知子衆院議員:「出掛ける時は元気にクルーズ船に乗ったはずです。色んな方に色んな思いを伝え、『楽しい旅だったね』って報告もできるはずの方が亡くなっていかれました。これはやはり船内の医療体制の問題として認識して頂かなければ、お亡くなりになった方々のお一人おひとりに私たちは言葉がないものだと思います。深くこうべを垂れて、これは対策の失敗、医療体制の問題だったと。ご自覚ありますか?」
 菅官房長官:「お亡くなりになった方については、心からご冥福をお祈りを申し上げる次第であります。そのうえで、申し上げさせて頂きます。先ほどから申し上げていますけれども、最大限配慮して対応をさせて頂きましたけども、結果としてお亡くなりになった方が出たことに対してはお悔やみを申し上げたい」
 さらに、検査体制についても「検査を受けたくても受けられず、国民に不安が広がっている」と指摘。
 無所属・山井和則衆院議員:「てっきり3000件くらい検査されていると思ったが、少なすぎるじゃないですか」
 加藤厚労大臣:「どこにネックがあるのか。我々、今、調べています。マクロ的に見ればまだまだ受けられる状況ですから、それをしっかりやっていく」
 26日午後からは、安倍総理大臣が出席して集中審議が行われます。野党側は、新型コロナウイルス対策について徹底追及する方針です。しかし一方で、与野党を超えてコロナ対策に集中すべきだとの声も上がっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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