人間の目に頼っていたトンネルの検査が変わる。
東京メトロが2月から導入した、国内初のトンネルの検査方法。
その作業の様子が25日、報道陣に公開された。
導入されたのが、ドローン。
2月から、東京都内の一部のトンネルで使用されている。
通常、トンネルの検査は2年に1度、亀裂や水漏れなどがないか、定期的に目視で行っている。
トンネル内には、数多くの通気口のほか、不規則に広くなっている部分が多くあり、高さ5メートル以上の場所を目視で確認するのは難しい作業だという。
東京地下鉄 工務部・今泉直也課長補佐は、「明かりがどうしても斜めからかかってしまうところは判断が難しく、レベルの高い熟練者であればわかるところなのだが、遠方からでしかできなかったので、安全サイドというか、変状も悪い方に判断してしまう」と話した。
目視で判断できない場合、足場を組んだり、高所作業車を使うなどし、再検査する必要があり、手間がかかっていた。
しかし、ドローンが小型化して、操作性が向上。
さらに、カメラの性能が上がり、実際の検査に使うことができるようになった。
それにより、複雑な構造の狭い空間などに近づき、状況を確認、撮影することができるため、目視よりも正確に検査できるようになったという。
また、検査データを蓄積することにより、検査の質が向上することが見込まれている。
東京地下鉄 工務部・今泉課長補佐は、「補修であったりとか、再点検の数は減ると思っている。全ての検査箇所については、動画像が残るので、あとから確認するのも記録が残って、精度が高められると考えている。足場を組む、足場材料を持っていかないといけないので、そういったものが軽減されると、非常にコストとしては下がりやすい」と話した。
東京メトロは今後、ドローンを使って高架橋などの検査も行いたい考え。
(2020/02/26)
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/
チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/subscription_center?add_user=FNNnewsCH