各国の政府や機関も対応に追われています。
EUのヨーロッパ委員会は24日、医療体制の整備などに総額2億3,200万ユーロ=およそ280億円を充てる緊急対策を発表しました。
一方で、ヨーロッパ委員会はヨーロッパの大半の国の出入国審査をなくした「シェンゲン協定」を停止するのかについては「信用できるリスク評価と科学的根拠に基づいて判断するべき」としたうえで、「現時点では検討していない」としています。
ただ、加盟国のイタリアでは感染者が200人を超え、6人が死亡していて、ヨーロッパ各国は対策を強化しています。
ルーマニアはイタリアからの航空機の乗客に対し、感染者が多い地域に滞在した経験がないか尋ねているほか、スイスやオーストリアも24日、国境での監視を強化すると発表しました。
一方、アメリカのホワイトハウスも連邦議会に対し、新型コロナウイルス対策として10億ドル=およそ1,100億円近くの規模の緊急の財政措置を求める方針だとワシントンポストが24日、報じました。
今週中にも要請が行われる可能性があるとしています。