小学生や中学生、教師や新たにスクールバスの運転手も。

教育現場にまで広がる新型肺炎。
保護者への説明会では、不安や動揺の声が多く聞かれた。

男子中学生への感染が確認された石川・金沢市では、24日、初めての保護者に向けた説明会が行われた。

保護者は、「ちょっともう…動揺しています」、「会社もあるので、子どもがうつるのもですけど、自分らが職場に持って帰るというのはちょっと怖いかなと」などと話した。

男子生徒が通っていた中学校による説明会。
中学校ではなく、別の会場が用意された。

保護者は、「説明はしてほしいんですけど、こういう状況だと、やっぱりメールでもよかったのかなと」、「(一堂に集まることに不安は?)あります」と話した。

学校側は、3月5日までの臨時休校をすでに決定。

説明会では、今後の学校行事のスケジュールなどが伝えられたという。

保護者は、「これくらいの説明会なら、会自体を開催する意味があったのかなと正直思いました」と話した。

また、北海道では小学生の兄弟のほか、小学校に給食を運ぶ配膳員の女性が感染。

さらに、23日に発表された70代の男性感染者が、幼稚園や小中学校への送迎を担当するスクールバスの運転手だったことがわかった。

危険なウイルスは今、多くの子どもたちに迫りつつある。

不安の中で迎えたこの3連休。

東京都内の親子向け体験型パークには、夢中になって遊ぶ子どもたちの姿が。

2歳の娘がいる親は、「連休だったので、少しどこかに連れて行かないとストレスになっちゃうかなと」と話す。

また、6歳と3歳の子どもがいる親は、「ずっと家の中にいても、逆に不健康かなと思うので」と話した。

一方で気になるのは、子どもから子どもへの感染リスクとその対策。

施設内に設置したカメラが捉えていたのは、子どもならではの行動に潜む危険。

画面中央の青い砂場で遊ぶ男の子。
スコップですくい上げたり、手で持ち上げてみたりしたあと、別の遊具の方に移動していった。

およそ5分後には、別の親子が同じように砂場遊び。

さらに、この親子が去った数分後には、また別の子どもが砂場遊びを満喫し、その後、奥にあるアスレチックで遊び始めた。

こうして、遊具を共有し、代わる代わる遊ぶ子どもたちに親は…。

2歳の娘がいる親は、「やっぱりいろんなものを触ったりするので、遊具を触ったあとに手洗いをするようにしています」と話した。

6歳と3歳の子どもがいる親は、「小さい子どもだと、どうしても唾液が付いたりするものが多いと思うので、手洗いうがいを徹底していますし、外に出るときは液化ジェルとかいろいろ持って」と話した。

カートを乗り回し、見事な運転を披露する小学1年生の女の子。

遊んだあとには、設置された消毒液を使っていた。

女の子「(消毒液使ったことある?)うん」

そして、施設のスタッフもまた入念に見回り、画面奥、鏡を拭いたり、遊具を消毒する様子が確認できる。

ある施設では、新型肺炎の拡大を受け、館内で働くスタッフのマスク着用を許可。

さらに、出入り口や館内2カ所に消毒液を設置するなど、対策を強化している。

アネビートリムパークお台場店 社員スタッフ・横地晴稀さん「より強化して消毒をさせていただいている。遊んで少し心配だなというタイミングでも、すぐつけられるように各箇所に置いている」

いまだ有効な手だてが打てないまま、広がり続ける新型コロナウイルス。

24日午後4時ごろ、厚生労働省は、職員1人と検疫官1人、あわせて2人の感染を発表した。

また、神奈川・相模原市では、JR東日本の男性駅員が感染していたと発表。

本村賢太郎市長は、「新型コロナウイルスによる感染が新たなフェーズに入ったと確認しています」と述べた。

駅員は2月16日、ホームでの安全確認作業にあたっていた。

3連休明けの25日以降、さらなる感染拡大を防ぐことはできるのか。

(2020/02/24)

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

★チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/subscription_center?add_user=FNNnewsCH

新規コメントの書き込み