耳に響く心地よい音が消費を促す「ASMR」とは。昨今、ネット動画などで話題になっているASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)。

食べ物をかむ音や、電卓を打つ音などにぞくぞくしたり、心地よさを感じる反応のこと。

実は、この音に注目をする企業が。

大正元年創業の老舗「カンロ」が、東京・新宿に20日にオープンする直営店。

ポップな店内には、インスタ映えしそうなカラフルなあめやグミが並ぶ。

中でも人気の商品が、「グミッツェル」。

外側はパリッと、中はしっとりとした独特の食感ならではの、ある体験ができるという。

マイクの前でグミを食べると、ヘッドホンからそしゃく音を聞くことができる。

耳元で心地よく響く、そしゃく音体験。

臨場感ある音は、スマホで録音もできる。

カンロが音を利用したこの取り組み、そもそものきっかけは…。

動画サイトに公開されていたグミッツェルのASMR動画。

中には、再生回数160万回を超えるものもあり、音による需要の掘り起こしを思いついたという。

実際に動画が投稿されてからの売り上げは、前年に比べおよそ3割アップした。

カンロ執行役員・内山妙子さん「今回SNSでこういう広がり方をして、食べてもらわなくても、音でこれだけ広がっていったり、お客さまが増えるんだと、一般の人に固定概念を崩していただいた」

こうした音によって広がる商品の魅力。

日本ハムが公開しているシャウエッセンのWEB動画。

天然の羊の腸からあふれ出る肉汁の音は、シャウエッセンのこだわりの製法が生む音だという。

さらに、別のCMでは、お手入れシーンで聞こえる肌に吸いつくような独特な音。

保湿液の潤いで満たされた肌から出るこの音を、商品独自の特徴として捉えて表現したという。

視覚に加え、音が生み出す商品の新たな魅力。

ぞくぞく感が、ヒット商品への近道となるかもしれない。

暮らしの中にある、耳で感じる小さな幸せについて、働く皆さんに街で聞いた。

事務職(20代)
「梱包(こんぽう)材のプチってやつをつぶす音が好き。全部つぶしますね。まとめて踏みつけたりとか、1個ずつつぶしたりとかする。時間忘れる。(ざっくり、どれくらい時間かかる?)全然覚えてない、本当にに忘れちゃう」

IT関係(30代)
「自分、魚屋やってたんですけど、その時の魚を三枚おろしする時の包丁を通す音。ガリガリっていう。骨にちゃんと沿って当たってないと鳴らない音。その音を鳴らすために仕事を頑張っていた。(音を聞いたときはうれしかった?)(音が)全然違うなと、最初やった時と。うれしかったですね」

飲食関係(30代)
「ビールをグラスに注ぐ、トットットットって音かな。『今からこれを飲んでやるぞ』っていう、期待感高まる感じが何とも言えない。(音を楽しみたいからやってることは?)家でやるだけだが、でかいグラスを使うことで、その音を長く出す。(小さいグラスは)トットット。(大きいグラスは?)トットットットット…」

飲食関係(20代)
「(夫の)いびき。動画を撮っちゃう。よく男がかく、豚みたいないびき」、「こんないびき、隣でかかれたら、もう本当に別れたいぐらい腹立つ」、「落ち着きます。最初はうるさくて、全然寝られなかったけど、慣れちゃえば、それなしだと逆に寝付き悪い」

(2020/02/20)

#ASMR

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