新型コロナウイルスの感染が広がっているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、政府は、ウイルス検査の結果が陰性の乗客は、予定通りあすから下船を始めると表明しました。
船内待機の期限である14日目を迎えたダイヤモンド・プリンセス。
船内アナウンス:「現在本船では医療チームが皆さまの健康チェックを行っております。これは下船の確認のために必要な健康チェックとのことです」
加藤厚生労働大臣は、14日間発熱などの症状がなく、ウイルス検査で陰性が確認された乗客は、あすから船を下りることができるとしました。
加藤厚労大臣:「19日から逐次下船していただけるようスムーズに自宅まで帰れる状況をつくりながら対応していきたい」
きのうまでに全ての乗客から検体の採取が終わっていて、検査の結果次第で、あすから21日にかけて、順次、船を下りることになります。
しかし、船内ではこうした情報が行き届いていないのか、乗客は不安を募らせています。
3日前に検体を採取されたという乗客は…。
乗客:「(検査結果は)3日ほどで分かるって言われてきょうが3日目だが陽性か陰性かの連絡もないし不安。
(あす)朝から降りられるならトランクの用意してどこに集まるとかそういう情報が集まってくるが何にも情報がない」
とにかく早く船を下りて、家に帰りたいと言います。
乗客:「早く地面の上を歩きたい。乗船している間に孫ができて写真だけ送ってもらったが早く顔が見たくてしょうがない」
愛知県・岡崎市では、開院前の病院がダイヤモンド・プリンセスの感染者受け入れを始めます。
感染が確認された乗客乗員のうち、症状が出ていない人 最大170人をきょうから受け入れるということです。