17日、発表された新型肺炎の受診の目安が波紋を広げています。
あなたや、あなたの家族は、風邪の症状で仕事を休めますか?
18日午前9時、空席が目立つオフィス。
本来なら仕事が始まっている時刻だが、出社しているのは一部の社員のみ。
空席をよく見ると、“在宅”と書かれた札。
これも新型肺炎への対策だった。
NTT西日本・矢賀部千恵子広報室長「業務的に、テレビ会議などを利用して、不急の出張や集合会議などは自粛するように徹底する。テレワークや時差出勤を積極的に活用しようと推奨している」
この会社では、社員の安全を重視し、自宅で仕事をするテレワークやラッシュ時間を避ける時差出勤を導入していた。
しかし、このような取り組みはまだ一部の企業とみられる。
厚生労働省は17日、発熱などの風邪の症状が見られるときは、会社や学校を休んで外出を控えるよう呼びかけた。
東京都内のうどん店。
家族とパートの7人が働く個人経営のお店。
もし、従業員が風邪で休むとどうなるのか。
うどん屋梅むら・大窪諭さん「カツカツのスタッフの人数でし回しているので、欠けてしまうと厳しい。生活費を稼ぐために営業はしていかなきゃいけない」
休めば売り上げが減ってしまう個人事業者にとって、休むことは簡単ではない。
これについては、ほかの個人経営者からも。
ザックザク肉の宝屋・板倉友基さん「(従業員の)代わりがほとんどいない。担当がそれぞれあって、休むと、自分だったら豚肉切っているので、豚肉がお店に並ばない」
総菜屋松ばや・石塚貴之さん「個人経営だから、会社と違って補償は出ないです。休んだら休んだ分だけ苦しくなります」
さらに、パートタイムで働く人たちからはこんな声も聞かれた。
空港の飲食販売パート(40代)「熱がなければ休まない。せきが多少出てもなかなか休みづらい」
医療事務パート(40代)「シフトの関係もあるので、朝言って急に(休む)というのは難しい」
では、有休が保証されている会社員はどうだろうか。
通信関係の営業(30代)「切羽詰まっていると休めないと思うけど、上長と相談しながら」
建築関係(20代)「休めると思います。社長とかもそうですけど、部長とかも無理して会社に来るなっていうことを朝礼とかで結構言われているので」
商社(20代)「うちの会社は、割と『じゃあお大事に』って感じで、あと引き継ぎ聞いて回すって感じです」
社員を預かる立場の人からはこんな意見が。
IT関連会社社長(50代)「会社がある程度積極的にそういう方針を打ち出さないと難しい。周りの理解が深まることが大事」
また、社員からはこんな本音も聞かれた。
会社員(40代)「なかなか仕事している人って、そう簡単に休めないって人も多い。僕も微熱ぐらいだったら、結構仕事に出る方なので」
コンサルティング業(30代)「休めるかどうか微妙です。実際のところは、プロジェクトとかもあったりするので、本音としては休みたい」
(2020/02/18)
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