集団感染が続く「ダイヤモンド・プリンセス号」で、新たに70人の感染が確認された。

アメリカに加えて、カナダや香港も、チャーター機を日本に派遣し、乗客を帰国・帰還させるという。

雨の中、横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に次々と横付けされる救急車。

新型コロナウイルスによる集団感染が起きているこの船で、16日、新たに70人の感染が確認された。

これで、クルーズ船の感染者はあわせて355人に。

乗客・乗員およそ3,700人のうち、実に1割近くが感染したことになる。

16日、船内では、橋本厚労副大臣から乗客へ、「陰性の方はさらなるPCR検査をせず、順次下船を開始していただく。一番早い方で2月19日から下船開始していただけるようにする」とメッセージが流れた。

厚労省はクルーズ船に残る全ての乗客らに対し、ウイルス検査を行う方針で、「陰性」が確認された場合、感染者と同じ部屋だった人を除き、19日以降、順次下船させるとしている。

アメリカは、自国の乗客・乗員を帰国させるとしていて、午後8時ごろにアメリカ政府のチャーター機が羽田空港に到着する見通し。

また、カナダやオーストラリア、香港も同様の措置を求めているという。

一方、15日までに、済生会有田病院の医師や患者など、5人の感染が確認された和歌山県。

16日午後、県が記者会見し、仁坂吉伸知事は「新たに『陽性』が出た人はいません。逆に『陰性』が出た人はたくさんいます」と述べた。

病院内のほかの医師や看護師、患者など、44人の検査結果が「陰性」だったことを明らかにした。

仁坂吉伸知事は、「『28日』という日のあとに熱が出た人が、3人とも同じようなところにいてうつったのではないかと」、「(院内でウイルスをもらったのか?)その可能性があるし、どっかからもらって、そこで逆にうつした可能性もあるなと」などと述べた。

感染した5人のうち、患者1人が1月28日に、最初に感染が確認された50代の医師に見てもらっていた。

この医師は、検査結果が陰性となったことから、16日に退院したという。

そうした中、1月29日に武漢からのチャーター機第1便で帰国した人たちが滞在した、千葉・勝浦市の「ホテル三日月」では、2月13日に全員が帰宅したことを受けて、15日から政府が手配した消毒業者が作業を始め、その作業手順を公開した。

防護服を着た人たちがドアノブなどを念入りに拭き、布団やベッドのマットには消毒薬をかける。

感染者が過ごした部屋は消毒したうえで、畳や布団などを廃棄するという。

日本ペストコントロール協会・茂手木眞司事務局長「安心安全の環境を構築することがわたしどもの役目。安心してご利用いただければと思っている」

消毒作業は2月21日まで、厨房(ちゅうぼう)などホテルの全てで行い、3月1日から営業を再開する予定。

(2020/02/16)

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