新たな段階に入った新型肺炎。
13日に感染が確認された70代のタクシー運転手が、屋形船で行われた新年会に参加していたことが判明。
そこで感染が広がった可能性が出てきた。
東京都の会見「検査の結果、本日2名の陽性が判明した。今回の個人タクシー組合支部従事者および屋形船従事者であることがわかった」
都内で新たに確認された2人の感染者。
13日に感染が確認された、70代のタクシー運転手の濃厚接触者だった。
東京都の会見「昨日の時点では、1月29日以前の感染経路が調査中で見えにくいところがあったが、1月18日の新年会のところが1つのポイントになっている。想定されるルートというか、形が見えてきた」
1月29日に発熱し、13日に感染が明らかになったタクシー運転手は、発熱する11日前の1月18日に、都内の屋形船で開かれた個人タクシー組合支部の新年会に妻とともに出席。
新年会には、ドライバーやその家族、およそ80人が参加していた。
新たに感染が確認された1人は、その新年会で接客にあたった屋形船の70代の日本人の男性従業員。
この男性従業員は、1月15日または16日に中国・武漢市からの旅行者を接客していた。
男性従業員は、1月20日に倦怠(けんたい)感を訴え、14日、陽性が判明した。
新年会参加者の中には、発熱などの症状がある人がおよそ10人いて、東京都は感染の検査を行っている。
東京都の会見「現時点での想定では、屋形船で、なにか多くの方にうつしたということが想定されているのではないかと考えている」
一方、もう1人の新たな感染者である個人タクシー組合支部の50代の女性従業員は、屋形船での新年会には参加していなかった。
70代運転手との関係について東京都は会見で、「(昨日のドライバーとの日常的な接触は?)組合支部で事務処理をするときに接触はあると聞いている。タクシーの書類や会計の処理、そのような作業と聞いている」と話した。
運転手との濃厚接触者は、新年会の参加者や屋形船の従業員、個人タクシー組合支部の従業員など、現時点でおよそ100人。
13日、神奈川県では、タクシー運転手の義理の母親(80代)が死亡したあと、新型コロナウイルスへの感染が確認されている。
東京都は、濃厚接触者に対して検査結果が判明するまでの自宅待機や、14日間の健康観察を実施するなどして調査を進めるとしている。
(2020/02/15)
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