横浜港に停泊中のクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号から、新たに44人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
この44人の年齢層を見ると、80歳以上が33人に上ります。
この状況を踏まえ、政府は、高齢者や持病がある人を優先的に下船させると発表しました。
横浜港から中継です。
森岡記者「クルーズ船が停泊する横浜港です。
先ほど外に出る乗客の姿が確認できましたが、今は人の姿は見えません。
政府は、新型肺炎とは別の健康リスクを考慮し、
80歳以上で持病がある高齢者を中心に下船にむけて作業を開始しました。
「船内にはご高齢でかつ基礎疾患を抱えておられる方もおられます。
潜伏期間が経過するまで中には窓のない部屋に滞在されている方もおられます。
そうした環境の中で長期間滞在するという中で持病を悪化させ、
健康を害する恐れのある方もいます。」
厚労省によりますと、年齢が80歳以上の乗客のうち
持病がある人や、船室に窓がない人についてウイルス検査を行い
結果が陰性であれば希望者は下船させる方針です。
ただ下船した後も自宅には帰さずに
潜伏期間終了までは政府が用意する宿泊施設で生活します。
船内ではすでに対象者への検査が始まっており、
受け入れ先施設の準備などが整い次第、
明日にも一部乗客の下船が始まるとみられます。」
一方チャーター機第1便で帰国した140人が滞在する
千葉県勝浦市のホテルでは、滞在者たちはきょう午前9時ごろから
政府が用意した4台のバスに乗り
帰宅の途につきました。
沿道には勝浦市民など40人以上が
見送りに駆けつけ、バスに向かって声援を送ったり、
メッセージを掲げる姿も見られました。
森岡記者「先月30日に到着した
第2便のチャーター機で帰国した乗客についても、
いま行われている検査で陰性であることが確認されれば、
きょうにも帰宅し始める見通しです。
以上、中継でした。」