足止め状態が続く「ダイヤモンド・プリンセス」。
船室を“独居房”と表現するなど、乗客の精神状態は限界に近づいている。
「ダイヤモンド・プリンセス」に残された、およそ3,600人の乗客・乗員。
その不安とストレスは、膨らみ続けている。
70代の両親が乗船しているという男性は、船内の洗濯事情を、「洗濯に関しては、身近でできるものは本人たちがして、(それ以外は)これに入れれば洗濯していただける、というような形で、ビニールが配布されたようですね」と聞いていた。
船内から送られてきた客室の映像。
鏡台と、テレビとベッド。
室内に体を動かすスペースが十分にあるとはいえない。
両親(70代)が乗船中の男性「毎朝検温、何度だったよ、元気だよ、と連絡を受けていますので、会話のやりとりをして、なるべくストレスがかからないような環境を作ろうと努力をして、やりとりをしています。家族としては、ものすごく心配していますね」
「ダイヤモンド・プリンセス」に残された乗客の1人は、滞在を強いられている客室を“独居房”にたとえた。
乗客・千田忠さん(70代)「隔離された空間で、いわば独居房にいるような状態で、ほかの人と連絡を取ることが非常に困難です」
10日、船内で新たに感染が確認された65人の搬送は、予定から大きく遅れ、11日午後まで続いた。
今なお、3,000人以上がとどまる船内。
70代の乗客、千田さんは、船内の生活環境の改善を訴える要望書を提出した。
千田忠さん「例えば、羽毛布団。だんだん湿り気を帯びて薄くなってきている。夜間、非常に寒いです。この状態で2週間ということを想定した場合、当然、健康悪化しますよね」
SOSを発信しているのは、乗客だけではない。
マスクを着けて並ぶのは、インド人乗組員とみられる一団。
フェイスブックに動画を投稿し、インド政府に助けを求めた。
インド人乗組員とみられる男性「お願いですから、われわれをこの地獄から助けてください。感染してから助けられても、あとの祭りです。日本で必要な検査を受けることができないのなら、すぐに国連やインド政府に助けを求め、ただちにわれわれをここから離してください。感染していない人々を助けてください」
(2020/02/11)
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