神奈川・横浜港の大黒ふ頭に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。
食料などを補給するため、6日朝に着岸したが、新たに日本人4人を含む乗客10人が、新型コロナウイルスに感染していることがわかり、病院に搬送された。
そんな中、6日も続いているのが、マスクの転売問題。
5日、消費者庁が注意喚起したにもかかわらず、買い占めによる転売が行われ、必要としている人に届かない事態が続いている。
街の人(50代)「今聞いたら(マスクが)ないと言われて、ほかの店であたってくれと。どうしようかな」
ネット上では、マスクを買えない人たちをあざ笑うような「300円で買ったマスクが5,000円で売れた」、「転売おいしすぎる」、
「そろそろ在庫がないからマスク仕入れるかな。穴場はコンビニ。それとスーパーの中の薬局」などといった言葉まで。
取材班が6日、フリマアプリ「メルカリ」のサイトを見てみると、1分もしないうちに、次々とマスクが出品されていった。
本来の価格の10倍以上の値段。
街からは、「助け合わないと行けないのに、こんなところでお金もうけても」、「高額で売るのは、まず許されへん。高く売ろうとするために買うのではなくて、ちゃんと必要な分だけ買えという話」などといった怒りの声が。
例えば、1970年代に起きたオイルショック。
日本各地で、トイレットペーパーの買い占め騒動が起きたが、このときは、あくまで自分が使う目的で、物を「買えた人」と「買えない人」に分かれていた。
しかし、今のネット社会では、ここに「転売する人」が登場。
必要としていないものの買い占めが起きている。
本来、店に並んでいるはずのマスクが、どのくらいネット上に“山積み”されているのか。
取材班は6日、わずか1時間で、どれだけのマスクがメルカリで転売されているのか調査した。
集計した結果、1時間で出品されたマスクの数は、およそ6万2,000枚に及んだ。
国の注意喚起もむなしく、続くマスクの転売。
法律などで禁止することはできないのだろうか。
ネットの転売問題にくわしい福井健策弁護士は、「(転売は)そう簡単に法的な規制は行えない。経済活動の自由に直結している」と話した。
実際メルカリ側も、マスクの転売は法律違反ではないとして、禁止をしていない。
福井健策弁護士「(フリマアプリは)緊急避難的に高額での出品を停止する対応も求められる」
(2020/02/06)
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