ウクライナ疑惑を巡るトランプ大統領に対する弾劾(だんがい)裁判で、アメリカ議会の上院はトランプ大統領が無罪だとする評決を出しました。
弾劾裁判の審理を続けてきたアメリカ上院は、陪審員役を務める与野党の上院議員がトランプ大統領の罷免(ひめん)に対する賛否について投票しました。3分の2の賛成で罷免が決まるなか、多数派を占める与党の共和党が反対に回りました。その結果、ウクライナに対する軍事支援を大統領選挙での再選に利用しようとした「権力の乱用」は無罪52票、有罪48票、また、議会の調査を妨害した「議会妨害」では無罪53票、有罪47票といずれも無罪となりました。共和党からは反トランプを鮮明にするロムニー議員が造反して権力の乱用について賛成票を投じています。トランプ大統領が共和党内で9割近い圧倒的な支持率を背景に無罪評決を得たことで、11月の大統領選挙に向けて党内基盤をさらに強化することになりそうです。
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