家電量販店と老舗百貨店がタッグを組み、富裕層向けの新サービスを展開する。
大型テレビにソファ、まるでリビングのようなスペースは、ビックカメラの店内。
日本橋三越本店に7日にオープンするビックカメラの新店舗が、4日、報道陣に公開された。
ソファに座って商品の説明を受けられるビックカメラ初のラウンジスペースに、ジャズ調にアレンジしたあのBGMが。
おなじみの赤い制服は見当たらず、販売員はスーツを着用するなど、日本橋三越本店の落ち着いた雰囲気に合わせた店舗作りとなっている。
商品の説明をしているのは、家電コンシェルジュ。
コーナーごとに立つこれまでの販売員とは異なり、全てのコーナーを知り尽くし、商品の提案から搬入の立ち会い、アフターケアなど、一貫して同じ販売員が行うことで、客の満足度向上を狙う。
高級スピーカーは、百貨店限定モデル。
日本橋三越本店に出店することで、従来のビックカメラの店舗にはなかった高級限定モデルが取り扱えるようになった。
また、通常の品ぞろえに加え、クリスタルがあしらわれた20万円の美顔器や、80万円以上の冷蔵庫など、最上級モデルをそろえ、百貨店を訪れる高級志向な客のニーズにも応える。
ビックカメラ日本橋三越・橋本賢太店長は、「一番の狙いは、われわれが今までアプローチできなかった、百貨店をずっと利用している客にアプローチできるようになること。(日本橋は)周りに家電を売っているところがほとんどないので、家電の空白地であるというところで、この三越に出店した」と話した。
日本橋三越本店とタッグを組むことで、家電量販店にこれまで来なかった新たな顧客層の開拓を図る。
一方、日本橋三越本店は、これまでにない商品を扱えるメリットがあるという。
三越伊勢丹ライフデザイン営業部・齋藤宏太マネジャーは、「うちの中では、欠落しているMD(商品)だというふうにとらえているので、お喜びいただけるのではないかと思っている」と話した。
タッグを組み、互いのノウハウを生かし、日本橋に家電の新たな風を吹き込む。
(2020/02/05)
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/
★チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/subscription_center?add_user=FNNnewsCH