落とした食べ物の“3秒ルール”をめぐり、今、大まじめに論争。
ちまたでまことしやかにささやかれる“3秒ルール”。
3秒ルールとは、床に食べ物が落ちてしまったとき、3秒以内に拾えば食べても大丈夫というルール。
実は、このワードが新型コロナウイルスのニュースが流れ出した1月上旬から拡散され、今、大まじめに議論されている。
落とせば菌がつくのは当たり前な気がするが、この3秒ルール、何か科学的な根拠はあるのか。
そこで、微生物にくわしい専門家の東京家政大学・藤井建夫客員教授に聞いてみると、「(菌が付く条件は)落とした食べ物ね、(菌が)付きやすい食べ物と、そうじゃない食べ物。それから落とした場所」と話した。
どういうことなのか。
取材班は、この3秒ルールをまじめに研究したアメリカの大学の論文を発見した。
研究チームは、トーストとスイカ、グミを用意。
家の床に使われるタイルやフローリング、カーペットの上に落とし、どれだけ菌が付くかを実験。
すると、タイルは菌が付く危険は高くなり、カーペットは低くなった。
さらに、食べ物では、水分の多いスイカは床から菌を吸い上げるため危険が高く、グミは低くなるという結果が。
しかし、菌が付くことに変わりはなく、論文では、落ちた時間が短いから大丈夫とはいえないと結論付けた。
しかし、街ではこのルールをありだと思っている人も多く、「(3秒ルールで)ミカンはいける、スイカは嫌、バナナも嫌」、「日本はきれいというイメージがあるから落ちても大丈夫」、「大丈夫! 大丈夫! 耐性がつくから菌に対して」との声が聞かれた。
専門家は、床に落ちたものは、菌によっては食中毒になる可能性もあり、危険だと指摘する。
東京家政大学・藤井建夫客員教授「3秒ルールというのは科学的根拠があるわけではなく、3秒であれ、1分であれ、接触したらダメなものはダメ」
(2020/02/04)
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