沖縄・那覇市にある沖縄料理店「お食事処みかど」の厨房(ちゅうぼう)。
アツアツのフライパンで作られていたのは、ツナとそうめんを合わせた家庭料理「そーめんちゃんぷるー」。
味の決め手は…。
お食事処みかど「ツナは5種類くらいの品物の中に入ってますから、大事なものです」
ツナ入りチャンプルーにお客さんも…。
お客さん「(そーめんちゃんぷるーにツナが入っていなかったら?)注文しないです。食べないです」
実は、この“県民の味”が首里城再建の手助けとなることに。
2019年10月の火災で、正殿などが全焼した首里城。
沖縄のシンボルから上がった炎は、県民の心に深い傷を残した。
その首里城の再建を支援しようと、ツナ缶の大手「はごろもフーズ」が、2年間で合計1億円を寄付することを表明した。
はごろもフーズ・後藤佐恵子社長「本当に私どもの会社にとって、沖縄県というのはなくてはならない存在というふうに考えております」
玉城デニー知事「本当に、ほぼ毎日食べさせていただいています」
はごろもフーズによると、沖縄県民1人あたりの消費量は、全国平均のおよそ4倍だという。
沖縄県民にツナ缶愛を聞くと、「10缶くらい。結構使うことが多いから。炒め物とか煮付けとか」、「お中元とかお歳暮とかでもらうのもあるし、ゆうに(年間)50缶超えてるんじゃないかな」などの声が聞かれた。
那覇市内のスーパーを取材。
ツナ缶売り場をのぞくと、見慣れないものが。
よく見ると、15缶入りの箱でも販売されている。
3缶まとめ売りなどはあっても、箱詰めのツナ缶はあまり見たことがない。
それもそのはず。
この箱売りは沖縄県独自の販売方法。
なぜ、沖縄県民はツナ缶を多く食べるのか。
県の栄養士会によると、大きいのは保存がきく食品として重宝されたアメリカの影響。
特にツナ缶は値段が安く、チャンプルーなどの郷土料理に使われたことから、消費量が多くなったと考えられている。
そのツナの恩返しに沖縄県民は、「沖縄に心を寄せてくださっているのかと思ってうれしいです」と話した。
(沖縄テレビ)
(2020/02/03)
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