イギリスは今から15時間後、ついにブレグジット、EUから離脱します。
現地ロンドンに、中村記者がいます。きょうは特別な1日ですね。
【ロンドン支局 中村記者】
イギリスの国会周辺には特別なことは起きていません。
後ほど、離脱派のパーティーも開かれる予定です。
ただ、EUから離脱しても、年末までは、混乱を避ける「移行期間」のため、何も変わりません。
今後の注目は、イギリスのジョンソン首相が「移行期間」を延期するかどうかです。
判断期限は、6月末で首相は「延期はしない」としています。
【池谷キャスター】
日本にはどんな影響がありますか?
【中村記者】
「ヨーロッパ向けの工場」としての旨味がなくなるため
イギリスからの工場撤退を表明した日本企業もあります。
しかし、意外にもチャンスだとみている人たちもいるんです。
EUからの離脱をチャンスと見る人とは…
ジェトロ=日本貿易振興機構・ロンドン事務所。
経済産業省と合同で「EU離脱対策窓口」を設け中小企業などからの相談にのっている。
ある企業との面談で、こんな場面が…
【相談者】「今後の日英のFTA(自由貿易)が気になる」
【ジェトロ宮崎さん】
「大陸欧州の企業がイギリスへのアクセス(のハードル)が
離脱で高まるので日本はイギリスへのマーケットアクセスで
大陸よりもディスアドバンテージ(不利な面が)があったが
欧州は条件が悪くなって、相対的に差が縮む」
ジェトロは、新たな貿易協定の形によっては、さらにチャンスが広がると分析。
日本企業でゲーム関連のシステムを手がけるポールトゥウィン。
多国籍な人材が働いていて、人材獲得の拠点としてイギリスは魅力があるという。
【鈴木さん】
「EU圏の人材が確保できるかできないかというところなのですけれども
西欧からの人材は決して減っているわけではない。」
イギリス北部のスコットランド。
日本のベンチャー企業の代表栗原さんも
イギリスにチャンスを見出し、やってきた一人だ。
栗原さんは、イギリスで株式上場の準備中。
あらゆるものがネットにつながる、いわゆる「IoT」のサービスを展開していて、
上場をきっかけに海外進出に力を入れたい考えだ。
この日も、投資家のもとへ…
「いくつかの産業に注目していて、特に施設の管理、
大きなビルや空港などの管理は、採算を考えても実現可能性が高い。」
「Our focus is now on a couple of industries: facility management at any facility like buildings, airports like big facilities that financial viably.」
栗原さんは、年内の上場を目指している。
「われわれにはチャンスがある、大きな企業がイギリスを出ていくというのは必ずスペースが
生まれるのでそこを埋めていくのができないかなというのが大きなモチベーション」
グーグルやフェイスブックもイギリスで大量採用を計画したり新たな社屋ビルを建設しています。
EUから離脱しても世界におけるイギリスの存在感は変わらないのかもしれません。
以上ロンドンからお伝えしました。
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