3ヵ月におよぶ反政府抗議デモがさらに激しさを増している香港で、きょう、ふたたびデモに参加するようよびかける集会が開かれました。
こうした中、きょうから香港で開催するはずだった食品見本市が中止になり、出展を予定していた日本の自治体などにも影響が及んでいます。
香港各所に広がるデモの影響。
「きょうから開催する予定だったシーフードに関するイベントは中止になりました。そしてこちらには『また来年会いましょう』と書かれています」主催者のホームページによりますと、『シーフード・エキスポ・アジア』は、毎年30ヵ国以上の、企業や個人の水産関係者が出展する一大イベント。
しかし、きょうからイベントを開催する予定だった会場では、スタッフが片付けを行っていました。
このイベントに去年も参加し、今年も参加する予定だった高知県の水産振興部の担当者は、落胆の様子を隠せません。
「高知県産のクロマグロなど、養殖魚を中心にPRする予定だった。香港のマーケットは非常に日本食店も多い。中国本土に対する輸出のとりかかりの意味合いが大きい」イベント中止の連絡は、先月21日に、主催者からメールで届いたと言います「デモの開催が今後も予定されている状況で、安全性と移動面で出展者のリスクが大きいと。本県の魚販路拡大へ向けたいい機会だったんですが、予定していたPRができないのは残念」 そして、日本時間の午後4時ごろ。
「若者がたくさん集まって声をあげています」政府への抗議デモに参加するため、仕事に行かないようストを呼びかけているのです。
「自由のために戦いに来た」そんな中、香港政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官が、自らの辞任をめぐる発言をしたことが明らかになりました。
「もしも私に選択肢があるならまず辞めて謝罪したい。中国政府と香港市民(2人の主人)に仕える身でできることは非常に限られている」この音声はロイター通信が公表したもので、先週、非公開で行われた会合での発言だと言います。
林鄭長官は、きょう、音声は自分のものだと認めた上で、こう反論しました。
「非公開の会合での内容が録音されメディアに公開された。私は中央政府に一度も辞任を申し出たことはない」と辞任を否定し、続投する意向を改めて表明しました。
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