週明けの日経平均は60円安、5日ぶりに反落しました。
先週末のアメリカ株の上昇を受けてプラスで始まりましたが、景気の先行指標となる機械受注が市場予想を下回ったことで、企業の設備投資の先行きへの懸念が広がり、売りにつながりました。
また、香港で警察がデモ隊に発砲したことを受けて、香港の株式市場が大きく下げたことも株価を下げた要因となっています。
岩井コスモ証券、林さんのきょうのポイントは「高値警戒感」です。
日経平均はこれまで4日続けて上昇してきたので、そろそろ下げるのではという警戒感が市場には広がっていました。
ところが、株価には悪影響となる指標が発表される一方で、先行きを楽観視する見方もあり、きょうのところは、小さな落ち込みとなりました。
マイナス要因が重なり、悪化に転じました。
内閣府が11日に発表した10月の景気ウオッチャー調査で、街角の景気の実感を示す現状判断指数は、前の月から10ポイント低下した36.7と、3ヵ月ぶりに悪化しました。
家電量販店で、消費税増税前の駆け込み需要の反動があったほか、台風19号によって、宿泊施設で予約のキャンセルが相次いだことなどが影響しました。
インターネット金融大手のSBIホールディングスと福島県の「福島銀行」が、資本業務提携すると発表しました。
福島銀行は、SBIからおよそ11億円の出資を受け、金融とITを融合したフィンテックなどを活用して新たなサービスの開発やコスト削減などに取り組みます。
低金利や人口減少で全国の地方銀行の経営環境が悪化する中、SBIは、地方銀行との連携で「第4のメガバンク」づくりを目指しています。
あすの予定です。
午後5時に、日産自動車が決算を発表します。
4月から6月までの決算では、欧米や日本での販売が振るわず、純利益が9割以上も減少しました。
来月から新たな経営体制が発足するなか、業績回復の道筋を示せるのか注目されています。