安倍総理大臣と習近平国家主席の首脳会談が中国・北京で始まりました。今回の日中首脳会談では何が焦点になるのでしょうか。北京からの報告です。
(政治部・吉野真太郎記者報告)
ポイントの1つは来春に習近平国家主席を国賓として招待することが決まっているので、そのための環境整備です。なぜ環境整備が必要かというと、尖閣問題と香港問題があるためです。実は、今年も尖閣諸島周辺には多くの中国の船が入ってきていて、過去最多の約1000隻に上ります。また、香港情勢も不安定なままで、締め付けを図る中国政府に対して世界各国から批判が上がっています。
そんな最中、「天皇陛下のお客様として招くことが適切なのか」という声が、日本国内にあるためです。安倍総理は周辺に「中国には言うべきことは言った方がいい」と話していて、これらの問題で対応を求めることにしています。
そして、24日は韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と1年3カ月ぶりの首脳会談です。最大の課題は元徴用工の問題です。安倍総理としては、韓国側に国と国との約束は守るよう求める原則的な立場は変わりません。しかし、1回の会談で解決する問題ではないため、首脳同士が腹を探り合う会談になりそうです。
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